歌い損ねる

雨に唄うほどの気分ではない。
ちっともそんな気分じゃない。

どんな気分になっても良いように
いくつも香りを持って来た。

でも、どれも私の気分を盛り上げない。
何度窓を覗いても雨は雨。
チラリとも青が見えない。

灰色の世界。
灰色が嫌いという訳ではないけど、
今日は灰色じゃない色が見たかった。

雨だろうと関係ないくらいの
良い気分って何?

雨だといつも以上に髪はうねって、
傘を持ってても濡れて張り付く服は不快。

そもそも傘を持つのが邪魔くさい。
しかも、雨に濡れて独り...なんて、
訳あり過ぎて滑稽だ。

だから、今日の雨は嫌い。
降るなら違う日にしてよ。
何が起こるかわからない飴に
手を出すほど無邪気ではなくなったから、
不思議の国にも行けない。

仕方ないから
傘をさして、荷物を持って、
歩いてやるわ。

海にバカヤロー!と叫びに来ただけだった。
でも、それは晴れてる時の予定。

予定が狂って散々。
こんなに予定通りでないのなら、
やっぱりこの飴を食べてやろうかしら?

どうせ、何にも起こらない。

寫眞徒然

日々グラファー柴原佐也加の写真サイト。 例えば、大好きな人にその日のコトを話すように、 記憶と記録を写真に込めて撮っています。

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