何かが生まれて消えていく

まるで、
その雲は自ら光っているようだった。

どうして、その雲にだけ
陽の光が当たっているのかと、
不思議に思う。

暗い雨雲に遮られた、その雲は
雨雲の中から生まれてきた何かだった。

暗闇から生まれる光。

そんな安直なモノではない何か。
生々しいイメージの何か。
暗くなりつつある時間の
雨雲でさらに暗くなる中、
何かが生まれて消えていく。

そこに儚さはない。

寫眞徒然

日々グラファー柴原佐也加の写真サイト。 例えば、大好きな人にその日のコトを話すように、 記憶と記録を写真に込めて撮っています。

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