春霞

次から次に
花を咲かせ実を結ぶ苺を
ビニール越しに見ながら、
海に向かう。
空気は段々と水蒸気や花粉を孕んで、
遠くの景色を霞ませる。

遠くが見えないなら...と
足元に目をやる。
雨が通り過ぎる度に季節は動く。

季節は留まらないから
移ろいを感じることに
喜びがあるのだと思う。

何もない...なんて無い。
感覚を研ぎ澄ませば、
少しは視界が開けると思う。


寫眞徒然

日々グラファー柴原佐也加の写真サイト。 例えば、大好きな人にその日のコトを話すように、 記憶と記録を写真に込めて撮っています。

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