通り雨に遭う

上りすぎた熱を浚うように雨が降る。
だけど、降り落ちてくる雨もまた温くて
息苦しくなるような湿度が襲う。
仕方なく差した傘では防ぎきれなくて
色が変わっていく裾がまとわりつく。

世界は傘を差す人と差さない人で
二分された。

どちらかに優劣がつく訳もなく、
ただ雨は通り過ぎる。

寫眞徒然

日々グラファー柴原佐也加の写真サイト。 例えば、大好きな人にその日のコトを話すように、 記憶と記録を写真に込めて撮っています。

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