空を泳ぐ

やけに飛行機雲を見る日だった。

その感覚通りに
その日撮った写真は
飛行機雲が結構な割合で写っていた。

写ってないのもあるけれども(笑)
飛行機雲が気になって、
空を見上げる回数も多かったように思える。
機体から取り残された飛行機雲は
なんだか龍のようだと思った。
昇竜図という感じ。
普通の雲と混ざると違和感。
それがなんだか面白い。
すーっと流れてきて
儚く空に溶けていく。

自然が作り出す大きなうねりに
飲み込まれるでもなく
ふわりと消えていく。
この儚さは、
人と地球の圧倒的な時間の差に似ている。

どんなに頑張っても
御釈迦様の手の中から出られなかった
孫悟空のよう。

それから、
海と魚のよう。

飛行機雲は、センチメンタル。

寫眞徒然

日々グラファー柴原佐也加の写真サイト。 例えば、大好きな人にその日のコトを話すように、 記憶と記録を写真に込めて撮っています。

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